セミナー2021.08.25

パブリックアフェアーズプロフェッショナル養成講座 開催のお知らせ

 一般社団法人 日本パブリックアフェアーズ協会(東京都港区、代表理事:増田寛也)は、2021年9月から11月まで、「パブリックアフェアーズ」についてのより実践的な学びを提供する連続講座「パブリックアフェアーズプロフェッショナル養成講座(アドバンストコース)~新時代のロビイングのより良い実践者となるために~」を開催いたします。

 企業の活動を社会課題解決の文脈に位置づけた上で、産官学によるオープンな議論に基づく透明性の高い政策決定を目指す新時代のロビイング「パブリックアフェアーズ」は、ビジネスを取り巻く環境が目まぐるしく変化する中、注目度がますます高まっています。昨年の「ベーシックコース」では、この「パブリックアフェアーズ」に欠かせない基礎的な知識やノウハウについて、産官学の第一線で活躍するプロフェッショナルによる講義を実施し、好評を博しました。

 今年の講座では、経験豊富な有識者・実務家を講師に招き、パブリックアフェアーズのより良い実践者となるためのスキルを、参加型の講義も交えながら学んでいただけます。

【科目一覧】
①  9月  7日(火)   パブリックアフェアーズとビジネスプロデュース論
②  9月17日(金)   VUCA時代のシナリオプランニングⅠ
③10月  1日(金)   VUCA時代のシナリオプランニングⅡ
④10月18日(月)  事例研究
⑤10月25日(月)  パブリックアフェアーズのためのPR概論
⑥11月19日(金)   政治・行政の意思決定過程を知る

【時間】18:30~20:40(130分、休憩時間10分含む)※全科目共通

【形式】①、④~⑥:オンライン(Zoom)
    ②、③:対面実施(会場:赤坂ガーデンシティ/東京都港区赤坂4-15-1)
     ※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を踏まえ、日程を延期する場合がございます。

【受講料】50,000円(税込み)/全6回

【対象】
企業内で新事業の創出を担当されている方/パブリックアフェアーズについて深く学びたい方
※推奨要件:昨年の「パブリックアフェアーズプロフェッショナル養成講座(ベーシックコース)」を受講されたり、政府渉外活動に携わっている、または携わったことがある等、パブリックアフェアーズについて基礎的な知識をお持ちであること

【定員】最大30名(希望者多数の場合は抽選となります。)

【申込み】サイト(https://peraichi.com/landing_pages/view/jpaa-kouza2021)からお申込み下さい。

カリキュラム詳細

①パブリックアフェアーズとビジネスプロデュース論

■内容:日本パブリックアフェアーズ協会の活動事例/自社の強みを社会課題解決に活かすにはー社会的インパクト評価

■講師:

酒井光郎(日本パブリックアフェアーズ協会理事)

國學院大學文学部卒業、ソニーグループ会社を経て、2011年末に株式会社ベクトル内にてパブリックアフェアーズ事業部を立ち上げ、医療、ヘルスケア、金融、ICT、食品業界等の幅広い分野で政府渉外活動に従事。

 

岩本隆(慶應義塾大学大学院経営管理研究科特任教授)

東京大学工学部金属工学科卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院工学・応用科学研究科材料学・材料工学専攻Ph.D.。日本モトローラ株式会社、日本ルーセント・テクノロジー株式会社、ノキア・ジャパン株式会社、株式会社ドリームインキュベータ(DI)を経て、2012年より慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)特任教授。外資系グローバル企業での最先端技術の研究開発や研究開発組織のマネジメントの経験を活かし、DIでは、技術系企業に対する「技術」と「戦略」とを融合させた経営コンサルティングや、「技術」・「戦略」・「政策」の融合による産業プロデュースなど、戦略コンサルティング業界における新領域を開拓。KBSでは、「産業プロデュース論」を専門領域として、新産業創出に関わる研究を実施。

 

②、③VUCA時代のシナリオプランニング

■内容:シナリオプランニングとは何か/政府戦略を題材としたシナリオプランニング実習

※②、③では、「官民ITS構想」「クールジャパン戦略」を題材にしたグループワークを予定しており、関連する政府文書の通読や講義前・講義後の課題について、後日講師より指示がございます。また、2回とも対面での実施を予定しております(新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、日程を延期する場合がございます。)。これらの点を予めご了承の上、お申込みくださいますようお願いいたします。

■講師:

角和昌浩(東京大学公共政策大学院 元客員教授)

東京大学法学部卒業。1977年に昭和石油(現昭和シェル石油)入社。1982年ロンドン大学東方アフリカ研究所中近東学科留学。1984年石油公団(現JOGMEC)出向などを経て、1992年から95年、ロイヤル・ダッチ・シェルロンドン本社に出向し、シナリオプランニングの奥義を学ぶ。2003年9月に昭和シェル退社後、名古屋大学客員教授、東京大学特任教授などを務めながら2009年4月にチーフエコノミストとして昭和シェルに復帰し、以降、ビジネスと研究教育の「二足の草鞋」を履く。2017年6月昭和シェル退社、2021年3月東京大学引退。

 

④事例研究

■内容:企業の経費精算を取り巻く規制緩和について/戦略的企業法務の実践事例~自治体との実証実験の組成事例を見ながら~

■講師:

船越洋明(株式会社コンカー戦略事業推進室 室長 フェロー)

1995年、日本電信電話株式会社(NTT)入社。以後約10年に渡り、通信業界において通信サービスの営業、製品・サービス企画に従事。2005年にトレンドマイクロ、2010年に野村総合研究所に入社し、製品の事業責任者、プロダクトマーケティングを担当。2014年より株式会社コンカーの製品統括部 部長として製品戦略を担当。2017年より戦略事業推進室 室長として、e文書法やその他戦略事業の推進を統括。関連省庁・団体等へのロビー活動も担当。中小企業診断士。

 

阿部洸三(TMI総合法律事務所弁護士)

2007年東京大学法学部卒業、2009年同大学法科大学院卒業、2011年TMI総合法律事務所入所。2013年から2017年まで衆議院議員保岡興治氏のサポートをし、立法や政策形成に関与。2018年1月よりTMI総合法律事務所に復帰し、政府渉外に関わる案件に多数関与しており、各種法改正に関する情報収集、企業や団体がパブリックセクターと関わる際の関係形成のサポートや法規制(政治資金規正法等)のアドバイス、選挙に関わる法規制のアドバイスやマスコミ対応のサポートなどの業務を担当。(一社)日本パブリックアフェアーズ協会監事、(一社)教育情報化推進機構監事。

 

⑤パブリックアフェアーズのためのPR概論

■内容:「PR(パブリックリレーションズ)」とは何か/世論を喚起するために必要なPRとは

■講師:

吉柳さおり((株)ベクトル取締役副社長 / (株)プラチナム代表取締役)

大学在学中にPR会社ベクトルに入社し創業に参画。2002年にベクトル取締役に就任。2004年にPR事業会社プラチナムを設立し代表取締役に就任。PR文化が日本の企業活動において根付いていない時期から啓蒙・実施に従事し、大手企業からスタートアップ企業まで、幅広い国内外企業においてPRドリブンで社会性のあるクリエイティブ、コーポレートブランディング、マーケティングコミュニケーションなどを担当。2020年より日本パブリックリレーションズ協会理事などを務める。

 

⑥政治・行政の意思決定過程を知る

■内容:政策プロセスに関わる政治・行政のステークホルダーとその役割/政治家から見たロビー活動の意義とポイント

■講師:

鈴木寛(東京大学公共政策大学院・慶應義塾大学政策・メディア研究科教授)

東京大学法学部卒業。通商産業省、慶應義塾大学助教授を経て参議院議員(12年間)。文部科学副大臣(二期)、文部科学大臣補佐官(四期)などを歴任。教育、医療、スポーツ、文化、科学技術イノベーションに関する政策づくりや各種プロデュースを中心に活動。現在、大阪大学招聘教授(医学部)、千葉大学医学部客員教授、電通大学客員教授、福井大学客員教授、和歌山大学客員教授、神奈川県参与、神奈川県立保健福祉大学理事、OECD教育スキル局教育2030プロジェクト役員、World Economic Forum Global Future Council member, Asia Society Global Education Center Advisor, Teach for All Global board member, 日本サッカー協会理事、ユニバーサル未来推進協議会会長なども務める。

 

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