セミナー2020.12.04

プロフェッショナル養成講座最終回「対政府戦略コミュニケーション」

 一般社団法人 日本パブリックアフェアーズ協会(東京都港区、代表理事:増田寛也)は、2020年11月25日(水)、酒井光郎(同協会理事)及び双津森雄(同シニアポリシーフェロー)を講師とし、「パブリックアフェアーズプロフェッショナル養成講座(ベーシックコース)~ビジネスを圧倒的に成長させる新時代のロビイング~」の最終回の講義となる「対政府戦略コミュニケーション」を開催しました。

 今回の「対政府戦略コミュニケーション」講座では、過去の講義も踏まえつつ、パブリックアフェアーズ活動実施のポイントを実務の観点から整理し、留意すべき点や参考となる考え方を提示しました。

 本養成講座は、産官学の第一線で活躍するプロフェッショナルからパブリックアフェアーズを実践するためのノウハウを学んでいただくことを目的として開講し、2020年9月から11月までの全8科目を通じて多様な職種、業界の方にご受講いただきました。

 今後も協会では、パブリックアフェアーズ活動の裾野を広げるためのセミナー等を実施する予定です。 

【カリキュラム一覧】

1.9月2日(水)パブリックアフェアーズ概論
2.9月17日(木)政治基礎
3.9月30日(水)法律基礎
4.10月14日(水)公共政策基礎
5.10月21日(水)行政基礎
6.10月28日(水)ビジネスプロデュース論
7.11月11日(水)ステークホルダーマネジメント
8.11月25日(水)対政府戦略コミュニケーション 

1.パブリックアフェアーズ概論 

■内容: パブリックアフェアーズとは/パブリックアフェアーズ活動の意義、全体像/パブリックア フェアーズ戦略立案のポイントとケーススタディ 
■講師: 酒井光郎(日本パブリックアフェアーズ協会理事) 國學院大學文学部卒業、ソニーグループ会社を経て、2020年9月1日パブリックアフェアーズジャパン株式会社(2011年12月創業)を設立。
これまで医療、ヘルスケア、金融、ICT、食品業界等の幅広い分野で政府渉外活動 に従事。著書「ロビイングのバイブル」。 

2.政治基礎 

■内容: 企業活動と政治の関わり合い/科学技術と公共政策-技術導入と制度設計/影響評価とルール 形成過程における連合形成 
■講師: 城山英明(東京大学公共政策大学院/大学院法学政治学研究科 教授) 東京大学法学部卒、同助手、東京大学大学院法学政治学研究科講師、助教授を経て東京大学大学院法学政治学研究科教授。
2010-2014年東京 大学政策ビジョン研究センター長、2014-2016年東京大学公共政策大 学院院長を務める。専門は、行政学、国際行政論、科学技術と公共政策。 

3.法律基礎 

■内容: 企業がパブリックセクターと関わる際の規制やルールの全体像/戦略的企業法務の重要性/ 戦略的ルールメイキングに求められる法解釈の視点 
■講師: 阿部洸三(TMI総合法律事務所弁護士) 2007年東京大学法学部卒業、2009年同大学法科大学院卒業、2011年 TMI総合法律事務所入所。2013年から2017年まで衆議院議員のサポー トをし、立法や政策形成に関与。
2018年1月よりTMI総合法律事務所に 復帰し、政府渉外に関わる案件に多数関与しており、各種法改正に関す る情報収集、企業や団体がパブリックセクターと関わる際の関係形成のサポートや法規制(政治資金規正法等)のアドバイス、選挙に関わる法 規制のアドバイスやマスコミ対応のサポートなどの業務を担当。
(一社) 日本パブリックアフェアーズ協会監事、(一社)教育情報化推進機構監事。 

4.公共政策基礎 

■内容: 政策プロセスの概略/各プロセスのステークホルダーと役割/政策決定者とのコミュニケー ション 
■講師: 鈴木寛(東京大学公共政策大学院教授) 東京大学教授、慶應義塾大学教授、社会創発塾塾長、Teach for All Global Board Member、元・文部科学副大臣、前・文部科学大臣補佐官、日本サッカー協会理事など。
1986年東京大学法学部卒業後、通商産業省に入省。資源エネルギー庁、国土庁、産業政策局、生活産業局、 シドニー大学、山口県庁、機械情報産業局などで勤務。その後、慶應義塾大学SFC助教授を経て2001年から国会議員を12年務めた。 

5.行政基礎 

■講師: 現役官僚

6.ビジネスプロデュース論 

■内容: 変革の時代に求められるビジネスプロデューサー/ビジネスプロデューサーに求められるス キル/社会課題からのビジネスアイディア創造/ビジネスアイディア具現化の手法 
■講師: 岩本隆(慶應義塾大学大学院経営管理研究科特任教授) 東京大学工学部金属工学科卒業。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校工 学・応用科学研究科材料学・材料工学専攻Ph.D.。
日本モトローラ株式会 社、日本ルーセント・テクノロジー株式会社、ノキア・ジャパン株式会社、 株式会社ドリームインキュベータを経て2012年より慶應義塾大学大学院 経営管理研究科特任教授。
(一社)日本パブリックアフェアーズ協会理事。 

7.ステークホルダーマネジメント 

■内容: ステークホルダーマネジメントについて/外資企業でのロビー事例 
■講師: 杉原佳尭(在日米国商工会議所副会頭) ペンシルバニア大学大学院行政管理学科(修士)、ロンドン政治経済学 院(LSE)移行経済学(修士)、大阪大学大学院公共政策研究科博士課 程満期退学。
自民党本部職員等を経て、日米のIT企業で経営・渉外を経 験。現在、ネットフリックス株式会社ディレクター(本社)公共政策担 当。また2018年、日本人初の在日米国商工会議所副会頭に就任。 

8.対政府戦略コミュニケーション 

■内容: パブリックアフェアーズ活動実施のポイント
■講師1:酒井光郎(日本パブリックアフェアーズ協会理事)※1と同様 
■講師2:双津森雄(同ポリシーフェロ―) 東京大学法学部卒業。外務省を経て、現職。
外務省では条約交渉、予算 編成、法案作成、内外向け広報、国会対応、情報収集活動など幅広い業務に従事。 

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